呼吸器・腫瘍内科

 関西医科大学附属病院が診療圏としている北河内地区は、大阪府下で大阪市域に次いで人口が多く、約120万人の人口を抱えているものの腫瘍専門医や呼吸器専門医の少ないエリアです。

 この中で関西医科大学附属病院 呼吸器腫瘍内科は、我が国で2人に1人が罹患し社会的にも問題となっております悪性腫瘍の中でもっとも頻度の多い肺癌、さらには胸膜中皮腫などを含めた呼吸器腫瘍の診断と治療を中心に診療を行っております。診断においては画像検査および気管支鏡検査を、治療としては化学療法を専門とし、外来化学療法も積極的に行っております。また、遺伝子異常検査に基づいた分子標的薬剤治療、さらには将来のがん医療に発展に寄与すべく単施設の臨床試験はもちろんのこと、周辺大学病院を中心とする多施設臨床試験や、全国規模の多施設臨床試験への参加、治験の積極的関与および新薬開発にも力をいれております。

 他の診療科とも積極的に関わり、外科療法や放射線療法と共同で集学的治療を実施するとともにがんプロフェッショナルプランにおける若手腫瘍内科医育成のため他癌腫を専門とする科のスタッフとも連携をとっております。

 全国トップレベルの呼吸器腫瘍の診断・治療が行える診療科であるとともにがん拠点病院としての使命を果たすべく、積極的に悪性腫瘍の診断・治療を行っています。

 もちろん、肺気腫や気管支喘息などの良性呼吸器疾患も診療しており、呼吸器学会認定施設、呼吸器内視鏡学会関連施設として認定を受けております。スタッフにおいても呼吸器専門医、気管支鏡専門医、がん薬物療法専門医、がん治療認定医などの専門医資格を有する医師が在籍し、悪性疾患を中心にしながらもあらゆる呼吸器疾患の診療に携わっています。

 入局する医師は日本内科学会認定内科医、総合内科専門医の取得はもちろんのこと、日本呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、がん治療認定医、がん薬物療法専門医、身体障害者福祉法指定医師、産業医等の取得も可能です。