呼吸器感染症・アレルギー内科

 当グループでは、肺炎や結核などの感染性疾患、喘息などのアレルギー疾患、COPDや間質性肺炎などの換気障害の診療・研究をしています。入院患者では呼吸器疾患特有の、びまん性肺疾患患者さんの多いことが特徴です。

 呼吸器内科医が他科や他院の先生方から相談を受ける症例で最も多いのは、胸部レントゲン画像異常です。とくに、びまん性肺疾患(すりガラス陰影や多発粒状陰影など)の診断と治療判断を求められます。当グループでは、間質性肺炎研究のスペシャリストが在籍することから、臨床所見と画像、病理所見を対比した臨床画像診断学を学ぶことが出来ます。異常陰影鑑別の醍醐味は、臨床像を加味した画像の読影で、理論的な謎ときは非常に楽しいです。

 学会活動は、「呼吸器感染症に関するガイドライン」や「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン」の作成に携わり、日本の感染症診療や咳嗽診療をリードする立場にあります。臨床研究を推進し、当グループから次代のガイドライン作成委員を輩出することを目標としています。また日本化学療法学会では理事の立場で、適正抗菌薬使用の推進のため、地域の先生方と連携し定期的な研究会を開催しています。臨床現場での抗菌薬の使い方、使い分け、次の一手、裏ワザなどを熟知し、患者さんを適切かつ早期に、安全に治すこと、さらには耐性菌を蔓延させない事をモットーとしています。